由利本荘市の新山神社で冬の伝統行事「裸まいり」4年ぶり再開

五穀豊じょうや家内安全を願い、下帯姿の男たちが神社の参道を駆け上がる「裸まいり」が、新型コロナウイルスによる中止から4年ぶりに秋田県由利本荘市で行われました。

由利本荘市の新山神社に伝わる冬の伝統行事「裸まいり」は、新型コロナの感染拡大の影響で2020年を最後に中止していましたが、21日、4年ぶりに再開され、町内会と企業のあわせて7つの団体から大人から子どもまでおよそ150人が参加しました。

朝から雨が降り続く中、参加した人たちは冷たい水で体を清めたあと、腹巻きにわらじ履きの姿で酒だるや餅といった供え物をかついで「ジョヤサ、ジョヤサ」と、かけ声をあげながら町内を練り歩きました。

そして参道に入ると、急斜面の階段を駆け上がって神社までたどりつき、供え物を奉納してことし一年の幸せを願っていました。

参加した61歳の男性は「これをやらないと、1年が始まった気がしない。ことしは寒かったけど、なんとかやりきりました」と話していました。

また、14歳の男子中学生は「伝統を受け継いでいくために、これからも参加していきたい。ことしは健康第一で勉強もしっかりして自分の将来につながる1年にしたい」と話していました。