県内自治体 デジタル技術活用で業務効率化を 秋田市で講演会

県内の自治体の担当者などがデジタル技術の活用によって業務の効率化などをめざすDX=デジタルトランスフォーメーションについて考える講演会が秋田市で開かれました。

この講演会は自治体の窓口で書類の記入なしに手続きができるようにする「書かない窓口」といった行政サービスのDX化を進める県や市町の職員を対象に開かれ、会場にはおよそ50人が集まりました。

このなかで秋田県のDX推進アドバイザーを務める九島正広さんはオンライン申請やリモート窓口など庁舎以外で住民と接点を持つことを目指すべきだとして、「ほかの自治体の先行事例をまねることから始めてそこにオリジナル性を加わえていくことが大切だ」と話しました。

また東京都世田谷区の松村克彦副区長は「役所では個人だけでやる仕事が多いが、デジタルを活用して情報共有していくには横のつながりが必要だ」としてDX化の前提となる職場環境づくりの重要性を指摘しました。

秋田県デジタル政策推進課の信太博之課長は「県でもまだ紙の文化が残っているのでまずはデジタル基盤を整備し、県民にサービスの向上を実感してもらえるような形でDX化を進めていきたい」と話していました。