地熱発電開発に地元企業も協力を 事業者が参入呼びかけ

県内で開発が進む再生可能エネルギーの1つ、地熱発電の関連事業に地元企業も参入してもらおうと、発電事業者が開発状況を紹介する講演会が開かれました。

地熱発電は、地中から自然に発生する蒸気や熱水を活用した発電方法で、県内では、湯沢市と鹿角市で5か所の発電所が稼働し、新たな発電所の建設も進んでいます。

そこで、地元企業にも関連事業に参入してもらい、産業の拡大につなげようと、発電事業者を招いた講演会が18日、湯沢市で開かれ、地元企業の経営者などおよそ90人が参加しました。

このうち、東北自然エネルギーの担当者は、今後、湯沢市に地熱発電所を新たに設ける計画を説明し、「工事や運転にあたっては宿泊施設やスーパー、レンタカーなど、さまざまな事業者との連携が必要になる」と述べ、協力を呼びかけました。

また、三菱マテリアルの担当者は、鹿角市で新たに発電所の建設に向けた調査を進めていて、調査のための道路整備などで市内の土木事業者と協力していることを紹介していました。

主催した県クリーンエネルギー産業振興課の田口一郎政策監は「地熱発電は天候に左右されない安定した再生可能エネルギーで、県内で開発が続いている。工事や運転で地元に雇用が生まれるよう、今後もマッチングを進めていきたい」と話していました。