「子ども兵」の自立支援 NPOの創設者が秋田の中学校で講演

アフリカで武装組織に誘拐され、兵士として戦わされるなどした「子ども兵」の自立を支援するNPOの創設者が秋田市の中学校で講演し、生徒たちに「事実を知って自分たちに何ができるか考えてほしい」と呼びかけました。

秋田大学教育文化学部附属中学校で講演を行ったのは、京都市に事務所がある認定NPO法人「テラ・ルネッサンス」の創設者で、理事の鬼丸昌也さんです。

「子ども兵」は18歳未満で軍隊や武装組織の兵士として戦場で戦わされたり、その手伝いをさせられたりする子どものことで、鬼丸さんのNPOでは現地の団体と協力してそうした子どもたちにカウンセリングや教育、職業訓練などを行い自立できるよう支援しています。

会場では、十分な教育も受けられないまま武装組織に誘拐され、自分の村を襲うよう強制された16歳の少年の話を写真とともに紹介しました。

鬼丸さんはこうした「子ども兵」が世界におよそ25万人にいると説明し、生徒たちに「事実を知り、自分たちに何ができるかを考えてほしい」と呼びかけていました。

講演を聴いた1年生の女子生徒は「子ども兵のことを初めて知り、とても衝撃的でした。募金や寄付などをして助けになりたいし、今、自分たちが普通に勉強をして暮らしていることに感謝して生活していきたい」と話していました。