秋田銀行と岩手銀行の経営塾が合同講義 洋上風力発電がテーマ

秋田銀行と岩手銀行で、それぞれ若手の経営者を育成する経営塾が合同講義を開き、秋田県沖で導入が進む洋上風力発電をテーマに経営のノウハウを学びました。

この講義は、秋田銀行と岩手銀行の経営塾が若手経営者どうしのつながりを強化するために合同で開いたもので、秋田市の会場には秋田と岩手それぞれの企業の社長や役員など28人が集まりました。

講義は秋田県沖で導入が進む洋上風力発電をテーマに行われ、発電会社の担当者が秋田港と能代港にはおよそ1年前に33基の風車が設けられ、年間で一般家庭13万世帯分の電力を生み出していることを説明しました。

また、風車のメンテナンスにあたる従業員の半数は地元から雇用していることを紹介すると、参加者はメモを取りながら熱心に話を聞いていました。

このあとの質疑では、参加者が「風車には国産の製品がどれだけ含まれているのか」とか、「漁業への影響はないのか」などの質問を次々としていました。

岩手県雫石町で農業法人を経営する女性は「農業分野でも再生可能エネルギーが話題になっているので先進的な発電を学ぶことができてよかったです。秋田は隣の県なのでこれからどう協力できるか楽しみです」と話していました。

秋田市で小売業を営む男性は「他県の企業の人と一緒に講義を受けることで意識も高くなり刺激になりました。今後の岩手への進出のきっかけになればうれしいです」と話していました。