新年の舞「大日堂舞楽」を奉納 ユネスコの無形文化遺産

鹿角市の神社でおよそ1300年前から続くとされる新年の舞「大日堂舞楽」が2日、奉納されました。

「大日堂舞楽」は、鹿角市の大日霊貴神社で毎年1月2日に奉納される舞で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

2日は、近くの4つの集落から能衆と呼ばれる舞い手が神社に集まり、神社の由来にまつわるできごとを表現した7つの舞を奉納しました。

このうち、「五大尊舞」は金の面の大日如来に黒の面の明王が仕えている様子を表現したもので、6人の舞い手が太刀を振るいながら勇壮な舞を披露しました。

神社によりますと、去年までは新型コロナウイルスの感染対策として入場者を北東北3県に住む人に限定するなどの対応がとられましたが、ことしは4年ぶりに制限のない形で舞を披露したということです。

富山市の大学に通う20歳の男性は、「地震で大学の寮がどうなっているか心配ですが、これを見て元気が出ました」と話していました。

大日堂舞楽保存会の安倍良行会長は「世の中の平穏を祈る舞でもあるので、地震で被害にあった人たちが1日も早くふだんの生活を取り戻すことを祈っています」と話していました。