秋田市民市場 正月用の食材買い求める人でにぎわう 秋田

年の瀬を迎え、「秋田の台所」と呼ばれる秋田市の市民市場は午前中から正月用の食材を買い求める多くの人でにぎわっています。

秋田市中通にある秋田市民市場には、鮮魚や野菜、果物などを扱う55の店舗が並び、おせち料理に入れる数の子や黒豆なども販売されています。

このうち鮮魚店では、正月に欠かせない秋田の郷土料理「ハタハタ寿し」にも使われるハタハタも販売されていて、訪れた人たちが腹が膨れた子持ちのメスやメスよりやや小ぶりのオスを見定めながら次々と買い求めていました。

娘や孫と店を訪れた秋田市の58歳の男性は「正月は親戚10人で集まるので、全員分の食材を買いに来ました。家族みんなでおいしいごはんを食べてゆっくり過ごしたいです」と話していました。

秋田市の97歳の女性は「千葉県に住むいとこに秋田のおいしいハタハタを食べさせてあげたかったので、手に入ってうれしいです」と話していました。

鮮魚店の72歳の店主は「この時期はハタハタがあまり手に入りませんが、帰省してきた家族に食べさせたい人たちのために用意していたので、喜んでもらえてうれしいです。おいしいものを食べて明るい年を迎えてほしいです」と話していました。