正月用の餅づくりがピーク 秋田市の老舗和菓子店

正月を目前に控え、県内の老舗の和菓子店では餅づくりがピークを迎えています。

秋田市大町にある老舗の和菓子店では、毎年、この時期に正月に供えられる鏡餅などを作っていて、27日は午前7時ごろから作業にあたりました。

従業員たちは、蒸した餅米の香りに包まれた作業場で機械で餅米をつき、餅が冷めないうちにすばやい手さばきで形を整えて鏡餅や切り餅、豆餅などを作っていました。

このうち、全国的には塩が使われている豆餅は、秋田では砂糖が使われることが多いということで、この店でもほんのり甘く仕上げられています。

また、豆が潰れないよう手作業で餅に混ぜられている黒豆は、ことしは夏の猛暑などの影響で価格が例年の倍ほどに上がっているということです。

和菓子店の川口雅也さんは「来年に向けた縁起物を作っている喜びを感じながら作業しています。お正月はお餅を囲んで家族団らんで過ごしてほしいです」と話していました。

餅づくりは大みそかまで続くということです。