来年のえとにちなんで「竜」のオブジェ展示 湯沢市役所

来年のえと、「辰」にちなんで、流木で作られた長さ7メートルの大きな「竜」のオブジェが湯沢市役所のロビーに展示されています。

竜のオブジェは湯沢市にある木工製品を製造販売する工房が新年の訪れを盛り上げようと設置しました。

県内の海岸に流れ着いた流木を材料にしたおよそ110のパーツで構成され、高さは2.5メートル、長さは7メートルもあります。

竜の顔には特に大きな木の根の部分が使われていて、漂流する間に摩擦で滑らかになった表面からは血が通っているようなぬくもりが感じられます。

その一方で、木目が浮き出して立体的になった部分からは荒々しさや力強さが伝わってきます。

工房の代表の佐藤泰幸さんは「自然の造形や風合いをできるだけ生かした作品づくりを心がけました。秋田県はことし、大雨や猛暑に見舞われましたが、来年こそは、穏やかな年になってくれればいいと思います」と話していました。

このオブジェは年明けの来月5日まで展示され、最終日には竜のうろこに見立てた木製のチップに願いごとを書いて取り付ける「参拝日」のイベントを行うということです。