秋田県のスーパー「ドジャース」 大谷選手効果で客が増える

大リーグの大谷翔平選手が15日、ドジャース入団の記者会見を開きましたが、球団と同じ名前でことし7月の記録的な大雨で被害を受けた秋田県のスーパーでは、店を訪れる客が増え始め、意外な効果に喜びの声が上がっています。

秋田県内で6店舗を展開するスーパーは40年ほど前、前身となる会社を引き継いだ際に大リーグのドジャースにちなみ、店の名前にしたのが始まりで、店員のジャンパーやエプロンも球団と同じ青色です。

ことし7月の記録的な大雨では、秋田市の一部の店舗が床上浸水の被害を受けて休業を余儀なくされるなど、厳しい経営状況が続いていましたが、大谷選手の移籍が決まってから店を訪れる人が増え、15日も店内は大勢の買い物客でにぎわっていました。

また、スーパーではこの人気にあやかろうと、15日からフランクフルトとたこ焼きをバットとボールに見たてた惣菜や、大谷選手の二刀流にちなんで肉と魚を一緒にした特製弁当などの販売も始め、店の売り上げの回復とともに、大谷選手の新天地での活躍を応援したいとしています。

スーパーを経営する会社の挽野泰次会長は「大谷選手は隣の岩手県の出身で親しみのある人も多く、客足が伸びたのだと思います。大雨だけでなく、県内の人口減少も影響して厳しい経営環境が続いていますが、少しでも明るい話題ができてよかったと感じています」と話していました。