駐日ウクライナ大使が特別講義 国際教養大学

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を続けるなか、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が秋田市の大学で特別講義を行い「ロシアとの戦争は簡単に終わらず、私たちは戦い続けなければならない」と訴えました。

秋田市の国際教養大学は去年、県内の大学とともにウクライナ支援の募金を募ったり学ぶ機会が失われているウクライナの学生に向けて大学の授業をオンラインで無償で提供したりする取り組みを行ってきました。

こうしたなか、12日、セルギー・コルスンスキー大使が国際教養大学を訪れ、およそ60人の学生や教職員を前に特別講義を行いました。

コルスンスキー大使は「ウクライナからの多くの避難民を日本が受け入れてくれて、生活のサポートをしてくれている」と述べ日本の支援に感謝しました。

また、コルスンスキー大使は戦闘を終わらせるにはロシアがウクライナに対して領土を返還し、賠償金の支払いと戦争犯罪を認めることしかないと強調しました。

そのうえで「来年は台湾やアメリカなど多くの選挙が予定され、ウクライナに注意を向ける余裕がなくなり支援が先細ることを懸念している。ロシアとの戦争は簡単に終わらず私たちは戦い続けなければならない」と訴えました。

参加した大学4年の学生は「駐在大使の話を間近に聞けることはないのでとても貴重であり、ウクライナが領土のために戦いを諦めないという姿勢に共感しました」と話していました。