若い世代に県内のインフラや観光施設の魅力を伝えるツアー

若い世代の県外への流出が大きな課題となるなか、秋田県内のインフラ施設や観光施設をめぐって魅力を伝えるツアーが行われ、参加した大学生たちが県内の産業などを学んでいます。

このツアーは、秋田県の経済団体や自治体などでつくる協議会が、若い世代に、県内の産業やインフラ、観光資源について知ってもらおうと初めて行いました。

ツアーは、県北と中央、それに県南の3つの地区で企画され、このうち、9日行われた中央地区のツアーには、大学生など15人が参加しました。

ツアーでは、まず潟上市の風力発電所を訪れ、企業の担当者は、県内では全国に先駆けて洋上風力発電の大規模な商業運転が始まっていて、脱炭素化に向けて大きな期待が寄せられていることなどを説明しました。

学生たちはメモをとりながら真剣に話を聞き、担当者に発電した電気はどこに使われるのかとか、地域との連携について質問を投げかけていました。

ツアーに参加した大学生は「秋田に住んでいても秋田のことをしっかり知る機会はあまりないので、きょう見学してよかった」と話していました。

ツアーを企画した協議会の高橋伸昌さんは「秋田は再生エネルギーなどさまざまな分野で明るい面もあるので、まずは学生に秋田の現状を知ってもらいたい」と話していました。