来年の県内産のコメの目安 今年と同水準の40万1300トン

来年、県内で生産されるコメの目安について、県やJAなどは、ことしと同水準の40万1300トンとすることを決めました。

国による生産調整、いわゆる「減反政策」は廃止されましたが、コメの作りすぎによる値崩れを防ごうと、県やJAなどでつくる協議会は、主食用米の「生産量の目安」を定めています。

5日、県庁で開かれた協議会では、来年、生産されるコメの「目安」について、ことしと同水準の40万1300トンとすることを決めました。

コロナ禍からの回復の兆しが見えつつある需要をより確かなものにするため、この目安にしたということです。

協議会によりますと、ことし6月末時点の県産米の在庫量はおよそ11万トンで、ことしの不作を受けて来年6月末の在庫量は8万2000トンまで減少する見通しだということです。

県農林水産部の齋藤正和部長は「大雨や高温など異常気象が頻発した1年で、農家は大変苦労したと思う。2年連続の不作で在庫は減っているが1年を通したコメの販売に支障はない量だ」と話しています。