陸自隊員2人を懲戒免職と停職6か月 窃盗・わいせつ行為か

陸上自衛隊秋田駐屯地は、同僚のイヤホンを盗んだとして26歳の男性3等陸曹を懲戒免職にしたと発表しました。
また、同僚にわいせつな行為をしたとして19歳の男性陸士長を停職6か月の処分にしたと発表しました。

秋田駐屯地によりますと、3等陸曹は去年3月、駐屯地内にある宿舎に住む同僚隊員の部屋に入り、およそ1万8000円相当のワイヤレスイヤホン1つを盗んだということです。

宿舎内で起きた別の事案で聞き取りを受けた際に、3等陸曹が自供して発覚したということで、「同僚のイヤホンを使いたくなり許可なく持ち出してしまった」などと話しているということです。

また、陸士長は去年11月、駐屯地の施設内で同僚の隊員の胸や尻のあたりを複数回触るわいせつな行為をしたということです。

去年12月に隊員に対して行った匿名のアンケート調査で発覚し、ことし9月にハラスメントと認定されたということですが、陸士長は調査に対し否認しているということです。

陸上自衛隊は5日付けで▽3等陸曹を懲戒免職、▽陸士長を停職6か月の処分にしました。

陸士長は依願退職する意向を示しているということです。

いずれも発生から1年以上たってからの処分となった理由については、「調査や手続きに時間がかかった」としていて、2人は4日まで勤務していたということです。

陸上自衛隊秋田駐屯地 第21普通科連隊の妹尾研作連隊長は「このような事案が起きたことを重く受け止めている。全隊員に対して教育と指導を徹底し、根絶に努めていく」などとコメントしています。