クマ対策で県が麻酔銃2丁購入へ ことし捕獲は2000頭超に

県内でことし、捕獲されたクマの数が2000頭を超えてこれまでで最も多くなっているなか、県は、麻酔銃を新たに2丁購入する方針を決め、クマの捕獲に活用することにしています。

県内ではことしクマに襲われるなどしてけがをした人が過去最多となるとともに、人の生活圏に出てくるなどして捕獲されたクマの数も2000頭を上回り、これまでで最も多くなっています。

県では、自然保護課に麻酔銃を1丁置いてクマが捕獲された際などに職員が持ち出して活用していますが、1丁では対応が追いつかないとして新たに2丁購入する方針を決めました。

この2丁は県北地区と県南地区にそれぞれ常設するため、北秋田と仙北の地域振興局に配置するということです。

県は、麻酔銃の購入費用として195万円余りを補正予算案に盛り込んでいます。

県自然保護課は「クマの活動が再び活発になる春ごろまでに麻酔銃を配置して、地域振興局の職員に研修を行い、クマが捕獲されたときに迅速に対応したい」と話しています。