木炭を使って雑草が育つのを抑制 実証実験を公開 能代

木炭を使って雑草が育つのを抑えようという実証実験が29日、秋田県能代市で公開されました。

秋田県立大学 木材高度加工研究所と能代河川国道事務所は、河川管理のため伐採される樹木を木炭にし、その木炭を使って雑草が育つのを抑えようという実証実験を去年から共同で行っています。

29日は能代河川国道事務所で実験の様子が公開され、まず、木材高度加工研究所の栗本康司教授らが木炭の効果などについて説明しました。

説明によりますと、木炭にするのは河川敷などに繁殖し、河川管理の支障になるヤナギなどの樹木で、木炭に加工して地中に埋めることで、排出される二酸化炭素が焼却に比べて3割程度削減できるということです。

この木炭を埋めることで雑草が育つのを抑えることができ、道路管理にも役立つということで、29日は伐採した樹木から作ったおよそ200キロの木炭を事務所の敷地内の土に埋め込む様子が公開されました。

この実験は去年も小規模に行い、雑草が育つのを抑える効果が確認できたということで、今回の実験でさらに詳しく検証することにしています。

栗本教授は「地球温暖化対策としてはごく小さなことだが、道路管理だけでなく、目に見える活動として教育的な効果も期待できる」と話していました。