北秋田市 阿仁熊牧場の活用で協議会 クマとの共存考える場に

北秋田市の阿仁熊牧場の今後の利活用について話し合う協議会が開かれ、ことしの県内のクマの出没状況を受けて、人とクマとの共存を考える場として牧場を有効に活用していくことなど意見が交わされました。

北秋田市が運営する阿仁熊牧場は、ツキノワグマのほか、12年前に起きた飼育員の死亡事故を受けて閉鎖した県内の施設のヒグマを引き受け、平成26年に「くまくま園」の愛称でリニューアルオープンしました。

27日、北秋田市役所阿仁庁舎で開かれた協議会には、市のほか地元の自治会や観光物産協会、それに県などからおよそ10人が出席しました。

協議会ではことし、県内でクマの出没が相次ぎ、人身事故も後を絶たない状況を踏まえ、出席者からは「クマが注目されている今こそ、人とクマとの共存を考える場として熊牧場をアピールすべき」といった意見が出ました。

また来年で施設がリニューアルされてから10年となることから、スタンプラリーなどの記念イベントを予定していることも報告されました。

協議会の委員長を務める県生活衛生課の永須昭夫課長は「人とクマとの共存に向けて、来年は10周年を迎えるくまくま園に足を運び、正しくクマのことを知ってほしい」と話していました。