原付きバイクのテスト走行 非公式ながら世界最速記録 大潟村

金属の精密加工の技術を持つ国内企業が結集して手がけた「原付きバイク」のテスト走行が大潟村で行われ、非公式ではあるものの、世界記録を上回る速度を記録しました。

このプロジェクトは、50ccのエンジンを積んだバイクの速さの世界記録を更新して日本の技術力の高さを示そうと、映画監督の近兼拓史さんが金属の精密加工の技術を持つ国内20余りの企業の協力のもと、「原付きバイク」のエンジンを活用して取り組んでいます。

今回、テスト走行に挑む車体は長さ3メートル10センチ、高さ70センチ余りで、内部の部品に熱をため込まないよう特別な塗装が施されるなど技術を生かした作りになっています。

そして23日、大潟村の専用コースでテスト走行が行われ、近兼さんが車体に乗り込むと、エンジン音を響かせながら1キロの助走のあと400メートルの区間を走り抜けました。

結果は、400メートルの平均時速が117.05キロとなり、非公式ながらも自身が4年前に打ちたてた世界最速記録を15キロ以上、上回りました。

近兼拓史さんは「空気抵抗を小さくするなど改良を重ねてきたので、最低限の記録は出せた。日本のものづくりを力を世界に示したい」と話していました。

近兼さんは、来年8月にアメリカのボンネビルで開かれる大会に出場するということです。