新スタジアム建設 秋田市長“余剰地では着工時期に大幅遅れ”

秋田市の穂積市長は新スタジアムの建設について候補地として検討されている卸売市場の再整備で生じる余剰地で建設を進めた場合、着工時期が当初に予定されていた2026年度から大幅に遅れる可能性があることを示しました。

これは、22日行われた定例の記者会見で穂積市長が示しました。

新スタジアムをめぐってはブラウブリッツ秋田がJリーグからスタジアムの抜本的な改善を求められていることなどを受け、秋田市外旭川地区のまちづくり事業のなかで検討が進められています。

これを受けて秋田市は卸売市場の再整備で生じる余剰地を候補地として検討していますが、22日の会見で穂積市長は卸売市場の再整備事業が現時点で2032年11月までかかる見込みだという認識を示しました。

スタジアムの着工時期をめぐってはことし6月、県と市が2026年度中の着工を目指す内容を盛り込んだ意向表明書をJリーグに提出していて、こうしたことなどが評価されブラウブリッツ秋田に来シーズンのクラブライセンスが交付された経緯があります。

穂積市長は「『26年』の重みは感じているが当初の計画とは候補地の場所が違っている。できるだけ市場の工期を短縮できないか協議を進めていく」と述べました。

そのうえで「スタジアム建設に関する意向表明書をJリーグに出したあとすぐに計画が変わりJリーグは不信感を持つだろうと思う。県と市とブラウブリッツが意思を統一しているという姿勢を改めてJリーグに示していきたい」と話していました。