東北にゆかりの日本刀24振り 由利本荘市で企画展

東北にゆかりのある日本刀などを集め、その美しさを味わってもらおうという企画展が由利本荘市で開かれています。

亀田城佐藤八十八美術館で先月から開かれている企画展には秋田をはじめとする東北の刀鍛冶などが手がけたあわせて24振りの日本刀が展示されています。

このうち、室町時代初期に山形から秋田にかけての地域を治めた「出羽国」で作られた刀は、「綾杉肌」と呼ばれる整った波のような模様が特徴で、あざやかな色合いの「つか」や「さや」などもあわせて展示されています。

また、江戸時代後期、由利本荘市にあった矢島藩の刀鍛冶、藤原国重が作った脇差しは種類の違う鉄を混ぜることで刀身に木材の板目のような模様が浮き出ています。

亀田城佐藤八十八美術館の佐々木直樹さんは「流れるような反りの美しさが日本刀の魅力の1つです。1つ1つ特徴の異なる刀を見比べながら、当時の歴史に思いをはせてほしい」と話していました。

この展示会は来月3日まで亀田城佐藤八十八美術館で開かれています。