秋田銀行 中間決算発表 5期ぶりの減収減益

秋田銀行の今年度の中間決算が発表され、株式や債券の運用による利益が減ったことなどから、中間決算としては5期ぶりの減収減益となりました。

秋田銀行は9日、ことし4月から9月までの中間決算を発表しました。

このうち企業の売り上げにあたる「経常収益」が189億8400万円となり、昨年度の同じ時期に比べて30億3900万円、減りました。

また最終的な利益にあたる「中間純利益」は24億円9500万円で、昨年度の同じ時期に比べて、4億1400万円減り、中間決算としては、5期ぶりの減収減益となりました。

減益となった要因について秋田銀行は、昨年度、株式や債券などを大幅に売却したことで運用による利益が減ったことなどが影響しているとしています。

一方、来年3月期の業績予想については株式などに関わる損益が好転すると見込んでいて、昨年度より2億円増え、36億円と見込んでいます。

9日の記者会見で秋田銀行の新谷明弘頭取は、「融資や預金などの本業は多少赤字だが去年よりは改善しているため、取り組みの成果が出ていると評価している。企業の事業承継や創業支援など新たな分野も進展している」と話しています。

またおととしから幅広い業務で提携している岩手銀行との連携について、新谷頭取は今年度はこれまでにコスト削減や収益などで2億円の効果があったとした上で、人材の交流や新しい事業の創出などで連携を深めていく考えを示しました。