秋田市 卸売市場再整備の余剰地を新スタジアムの候補地に検討

サッカー・J2、ブラウブリッツ秋田がJリーグからスタジアムの抜本的な改善を求められていることに関連して、秋田市は8日、卸売市場の再整備で生じる余剰地を新スタジアムの候補地として検討するとしたまちづくり基本計画の素案を示しました。

秋田市の外旭川地区のまちづくり事業をめぐり、市は8日、地元の代表者などと意見交換を行う懇話会で、基本計画の素案を示しました。

この中で市は新スタジアムの建設について卸売市場の再整備で生じる余剰地を候補地として検討するとした上で、規模はJ2の基準を満たす収容人員1万人以上のフットボール専用の施設とする一方、スタジアム全体を覆う屋根や可動式フィールドは設けないとしています。

また、想定される事業費は、およそ90億円としています。

市がこれまで示してきた案では卸売市場の北東の別の場所に可動式フィールドを備えた全天候型のスタジアムが配置されることになっていましたが、佐竹知事が地盤の軟弱さなどを問題視していました。

ブラウブリッツ秋田は来年1月までに新スタジアムの整備計画を作成する予定で、市はその内容をまちづくり基本計画に盛り込むとしています。

参加した懇話会のメンバーからは、「候補地を変えると着工が遅れるのではないか」という指摘があり、市は、「まだ未定なことも多いが、できるだけ早めに着工したいと考えている」と説明しました。

秋田市まちづくり戦略室の多可和幸室長は「まだ検討中だが、候補地の場所も含めてJリーグ側に説明していきたい」と話していました。

秋田市の穂積市長は「今後はパブリックコメントを実施し、関係者との協議を重ねながら、来年3月までには、本市の発展に資するより実効性のある基本計画をまとめていきたい」というコメントを出しました。