秋田大大学院とスーパー AI使って客の購買行動研究へ

客のニーズに合った商品開発や売れ残りによる食品ロスの解消などにつなげようと、秋田大学大学院のグループが横手市のスーパーと共同で、AI=人工知能による画像分析を活用して客の購買行動に関する研究を進めていくことになりました。

この研究は、秋田大学大学院 人間情報工学コースの景山陽一教授らの研究グループが横手市でスーパーを運営する会社「マルシメ」と共同で行うものです。

今月5日までの2週間、店の総菜売り場にカメラを設置して客の購買行動を撮影したということで、商品を手に取ったり、別の商品と比較したりといった一連の画像をAIを活用して分析することにしています。

この研究を通じて、年齢層や曜日、時間帯ごとの傾向や規則性を探ることにしていて、客のニーズに合った商品開発や売り上げアップにつながる陳列方法の開発、それに用意する商品の数の予測などにつなげることを目指します。

スーパー側としても、今回の研究が食品ロスの解消や適正な人員配置につながることを期待しています。

研究グループは来年3月までに一定の結果をまとめたいとしていて、景山教授は「この研究で得られる経験や知識・技術を地域にも展開することで、住民の生活の質の向上にも貢献していきたい」と話しています。