大雨で車故障 無償レンタカー利用者のために冬タイヤに交換

ことし7月の大雨で車が故障し、無償のレンタカーを借りて生活している人に安心して冬を過ごしてもらおうと、レンタカーのタイヤを冬用に交換する作業が秋田市で行われました。

7月の大雨では秋田市を中心に各地で道路が冠水し、車が水につかって故障する被害が相次ぎました。

こうした被害にあった人を対象に、宮城県石巻市の「日本カーシェアリング協会」は大雨の直後から車を無償で貸し出す事業を行っていて、6日からは秋田市の県立秋田技術専門校でレンタカーのタイヤを冬用に交換する作業が始まりました。

7日は自動車整備科の2年生11人が作業を行い、工具を使って慣れた手つきでタイヤを外し、新しい冬用タイヤに付け替えていきました。

通勤でこのレンタカーを利用している秋田市の40代男性は「若者が力を地域に還元してくれていて心強いです。これからの季節も安心して車で通勤できます」と話していました。

作業にあたった訓練生の1人は「災害で大変な思いをしている人のためになっていたらうれしい」と話していました。

レンタカーの無償貸し出しは12月中旬まで行っているということで、日本カーシェアリング協会の担当者は「冬道を走れる車を準備しているので、困っている人がいれば連絡してほしい」と呼びかけています。