音楽や詩の朗読で障害者への理解を深める催し 秋田市

障害のある人もない人も一緒に音楽や詩の朗読を楽しむことで、障害者への理解を深めてもらおうという催しが秋田市で開かれました。

秋田県児童会館で開かれたこの催しは、ボランティアで作る実行委員会が毎年、開いているものです。

会場では障害のある人が書いた詩に音楽をつけた曲が披露され、このうち、県内の耳に障害のある生徒が作詞した曲ではつらい時も悲しい時も自分を支えてくれた友達への感謝の思いが描かれ、観客も一緒に手拍子をするなどして楽しみました。

ほかにも、視覚に障害のある小学生が書いた詩の朗読や緑内障などで視力を失った夫婦の講演などがあり、この中で、講演した夫婦は目が見えなくても周りの視線を感じとりながら生活しているといった生活の様子を紹介していました。

参加した20代の女性は「音楽や詩を通じて障害がある人たちの力強さを感じました。障害がある人も、ない人も一緒に楽しめるイベントがさらに増えてほしい」と話していました。

実行委員会の進藤雄一委員長は「イベントを通じて障がいがある人たちの声を発信する場にもなっています。より理解が進むようイベントを続けていきたい」と話していました。