県内でクマと列車の衝突件数 昨年度より5倍以上増加

JR東日本の県内の路線で、クマと列車が衝突するなどして運転に影響が出たケースが昨年度の同じ時期の5倍以上に増えていることがわかりました。

JR東日本秋田支社によりますと、今年度、今月20日までに野生動物と列車が衝突するなどして運転に遅れが出たケースは県内で95件発生し、昨年度の同じ時期と比べて56件増えました。

動物はクマが44件、カモシカが39件などとなっていて、特にクマは昨年度の同じ時期の8件から5倍以上に増えています。

クマが新幹線と衝突する事故もたびたび起きているということで、JRではクマを遠ざけるための薬剤を線路の周辺にまくなど対策に追われています。

一方で、クマが線路内に侵入するのを完全に防ぐのは難しく、線路内で見つけた際には列車を速度を落として運転するなどの対応をとっているということです。

JR東日本秋田支社の担当者は「ことしは特にクマが多く、対策を重ねているが、影響をなくすにはクマが冬眠する時期を待つしかない」としています。