クマ駆除 1頭あたり5000円慰労金 知事 関連予算提案へ

秋田県内でクマによる被害が相次いでいることを受けて、佐竹知事は狩猟を担う人たちが多くのクマを駆除できるように、1頭あたり5000円の慰労金などを支給する最大1500万円の関連費用を盛り込んだ補正予算案を12月の定例議会に提案する方針を示しました。
こうした支援は秋田県では初めてのことです。

県内でことし、クマに襲われるなどしてけがをした人は23日正午までに53人で、これまでに最も多かった年の3倍近くに上っています。

これについて佐竹知事は23日の記者会見で「例年よりも遅い時期までクマが出没する危険性があり、注意が必要で、特に市街地中心部でクマを目撃した場合、迅速な注意喚起につなげるためすぐに情報を寄せてほしい」と呼びかけました。

そのうえで「来月から狩猟期間に入り、狩猟を担う人たちが多くのクマを駆除できるように県として財政的な支援をしていく」と述べました。

具体的には、駆除したクマ1頭あたり5000円を慰労金として支給して運搬にかかる費用などに充ててもらうほか、狩猟で用いる銃弾の費用を補助するということです。

こうした支援は秋田県では初めてのことで、佐竹知事は最大1500万円の関連費用を盛り込んだ補正予算案を12月の定例議会に提案する方針を示しました。

また、佐竹知事はクマが出没した時期や状況などのデータを対策に活用するため、今後、外部のIT企業に分析を委託する考えを示しました。