県内の上半期の企業倒産は去年の2倍 東京商工リサーチまとめ

ことし4月から先月までの半年間に県内で倒産した企業は22件で、去年の同じ時期の2倍になったことが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、ことし4月から先月までの今年度の上半期に、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は22件で、去年の同じ時期に比べて11件増えて2倍になりました。

また負債総額は34億3700万円で去年の3.7倍に増え、ことし7月に北秋田市の企業の大型倒産があったこともあり、大幅に増加しました。

一方、新型コロナウイルスに関連した倒産は3件と去年よりも6件減っていて、新型コロナの5類移行で影響は限定的になっているとしています。

東京商工リサーチ秋田支店は「コロナ融資の返済が本格化する中で旧態依然の経営から脱却できずに倒産に至るケースも目立つ形になった。物価高やエネルギー高の対応で下半期以降も倒産の増加が続く可能性がある」と話しています。