職場のメンタルヘルス対策で事業者向けセミナー 大仙

職場で従業員のメンタルヘルス対策に取り組む企業を増やそうと、大仙市で事業者向けのセミナーが、20日、開かれました。

セミナーは大曲労働基準監督署が開き、市内の事業者などおよそ30人が参加しました。

セミナーでは専門の相談員が講演し、ストレスの原因として仕事の質や量、仕事の失敗や責任の発生、対人関係などが多く挙げられているとしたうえで、心の不調にいち早く気づくため、従業員のストレスチェックを着実に実施するよう呼びかけました。

また、対策を進めるには、職場の上司が、部下が目標を達成したときに具体的な内容を挙げてほめたり、部下の話を聴く際に途中でさえぎらず、相手が自由に話せるようにしたりすることも重要だとしています。

職場でのメンタルヘルスをめぐっては、去年、厚生労働省が全国を対象に行った調査で、強い不安やストレスなどを感じていると答えた人が回答者全体の82.2%となり、前の年より28.9ポイント増えて対策の必要性が増しています。

大曲労働基準監督署監督・安衛課の柴田泰秀課長は「働き方がコロナ前に戻り、新たにストレスを感じている人もいると思う。対策が広がるよう、事業者からの相談に応じていきたい」と話していました。