秋田 鹿角市 住宅でクマに襲われ 80代の女性けが

15日朝、秋田県鹿角市の住宅で、80代の女性が果物の採取中にクマに襲われてけがをしました。
女性は意識があり、命に別状はないということです。

警察によりますと、15日午前6時ごろ、鹿角市八幡平の住宅で、この家に住む88歳の女性が、自宅敷地内で果物のポポーを採取中にクマに襲われ、左手にけがをしたほか、転倒した際に腰を痛めました。

女性は市内の病院に搬送されて治療を受けていますが、意識はあり、命に別状はないということです。

クマは3頭いてこのうち1頭は体長1メートル20センチほど、2頭はいずれも60センチほどで、親子と見られています。

県内でことしクマに襲われてけがをした人はこれで41人となり、過去最多を更新しています。

県によりますと、ことしはクマのエサとなるブナやドングリなどの木の実が県全域で不作となっているため、冬眠前のクマがエサを求めて市街地などにも出没する可能性が高くなるとみています。

このため県と警察は、「ことしは特に、『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出して人の存在をアピールするよう警戒を呼びかけています。