昔ながらの稲の脱穀作業 小学生が体験 潟上市

潟上市の小学生たちが、ゾウのふんを堆肥にして育てられた稲を昔ながらの方法で脱穀する作業を体験しました。

この取り組みは、子どもたちに環境に配慮した農作業を体験してもらおうと地元のNPOが毎年行っていて、13日は潟上市の大豊小学校の5年生32人が参加しました。

子どもたちは地元の農家で明治や大正の時代に使われていた「足踏み脱穀機」で稲の脱穀作業に挑戦し、くし状に並んだ金属に稲穂を引っかけて、もみをふるい落としていきました。

稲は、秋田市の大森山動物園のゾウのふんを堆肥にして育てたもので、子どもたちは、慣れない作業に悪戦苦闘しながらコツを教え合っていました。

男子児童の1人は「最初は苦労しましたがアドバイスをもらってやってみると楽しくできました。コメになるまでに手間がかかっていることを実感したので、一粒一粒、大切に食べたい」と話していました。

NPO法人「草木谷を守る会」の石川紀行さんは「コメが食べられるようになるまでの一連の流れを学んでもらうとともに農業の楽しさや喜び、そして難しさを感じてもらえればうれしいです」と話していました。

子どもたちはこのあと、脱穀でできた稲わらを動物たちの餌にするため、大森山動物園に持っていったということです。