クマ被害減らすため狩猟者への財政的支援を検討 佐竹知事

県議会は2日から審議の締めくくりとなる総括審査が始まりました。
県内で相次いでいるクマの被害をめぐり、佐竹知事は、クマの捕獲に向けた緊急対策として狩猟を担う人などへの財政的な支援を検討していることを明らかにしました。

県内ではことし、クマに襲われてけがをした人が1日までに29人にのぼり、これまでで最も多くなっています。

2日から始まった県議会の総括審査で、県側は、県内に生息するクマの数を4400頭と推定し、ブナの実などのクマのエサが不作となっていることで人が住む地域に出てきているという認識を示しました。

そのうえで佐竹知事は「クマの被害の多さは全国的な傾向で、気候変動などの影響もある。狩猟者へのバックアップも含めて県で緊急対策として何らかの財政支援も検討している」と述べ、クマの被害を減らすため対策を進める考えを明らかにしました。

また、サッカー J2、ブラウブリッツ秋田がJリーグから来シーズンのクラブライセンスを交付されたことについては「大変心配したが、まずはライセンスが交付されてほっとしている。われわれも努力しながらなんとか早くスタジアムを具体化しなければという気持ちだ」と述べました。

県議会の総括審査は3日も行われます。