秋田県への移住相談の拠点施設が東京にオープン

人口減少対策として、秋田に関心のある人や県内への移住を希望する人に気軽に相談に訪れてもらおうと、東京都内で1日、移住相談の拠点となる県の施設がオープンしました。

オープンしたのは、東京・中央区に設けられた「アキタコアベース」と名付けられた県の施設です。

1日は、佐竹知事や県の担当者などおよそ30人が出席し、記念のセレモニーが行われ、佐竹知事が「新たな施設をきっかけに秋田とつながりを持つ人がさらに増えることを期待したい」とあいさつしました。

施設は広さおよそ100平方メートルで、イベントスペースや個別相談のブースが設けられていて、テーブルや天井の装飾品などには県産の木材がふんだんに使われています。

また、施設には7人のスタッフが移住を希望する人の就職などの相談に応じるほか、県内の経営者と都心に暮らす人との交流会や、秋田の特産品や観光をPRするイベントも定期的に開くことにしています。

県によりますと、県内への移住者の数は昨年度は725人で、この5年間でおよそ1.6倍に増えていて、県は令和7年度までに移住者を年間800人まで増やしたいとしています。

佐竹知事は「誘致企業が増える一方、人材の確保が課題となっている。多様な働き場所があることを若者に知ってもらい、移住を促していきたい」と話しています。