ブラウブリッツ秋田 新スタジアムの素案策定へ県や市と協議へ

サッカー・J2、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長は、スタジアムの抜本的な改善を条件に、Jリーグから来シーズンのクラブライセンスを交付されたことを受けて、新スタジアムの基本計画の素案策定に向けて、県や市と協議を進めていく考えを示しました。

ブラウブリッツ秋田の現在のスタジアムは、Jリーグの基準を満たしておらず、Jリーグ側は26日、抜本的な改善に向けた計画をことし11月末までに提出することなどの条件をつけた上で、来シーズンのJ1とJ2のクラブライセンスを交付しました。

これを受けて、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長が27日、秋田市で会見を開き、新しいスタジアム整備に関する基本計画について、「ことし11月には県や市との協議で基本計画の素案が策定される。規模や予算、資金について内容に盛り込まれる見通しで、しっかりと具体性のある素案になるよう作業を進めていきたい」と述べました。

また、岩瀬社長は、「今回の審査はぎりぎりだったという指摘もいただいた。現在も基本計画すらできていないことを踏まえ、Jリーグの事務局が随時ヒアリングを行うという異例の特記事項もつけられている。2026年度の着工にむけて、関係機関と連携を深めながら実現に取り組んでいきたい」と述べました。

ブラウブリッツ秋田に対して、条件付きで来シーズンのクラブライセンスが交付されたことについて、秋田駅前ではさまざまな声が聞かれました。

秋田市の男子高校生は「ブラウブリッツにはJ1に行ってほしいし自分も応援に行っているので、ライセンスがとれてよかったです。さらに勝って街の活性化のためにもがんばってほしいです」と話していました。

秋田市の68歳の男性は「クラブライセンスが交付されることは良かったですが、新しいスタジアムを秋田市外旭川地区に整備するのはお金もかかるし、交通の便もよくないので厳しいのではないかと思います」と話していました。

秋田市の73歳の女性は「スポーツは大切だと思いますが、スタジアムを作るか作らないかだけでなく、採算がとれるのかどうかや私たちや若い人たちの負担にならないのかなどを検討してほしいです」と話していました。