ツキノワグマ出没警報 来月末まで延長 けが人過去最多を更新

県内では、クマに襲われてけがをした人が今月も相次ぎ、過去最多を更新していることから、
県は今月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を来月末まで1か月間延長し、引き続き、警戒を呼びかけることにしています。

県のまとめによりますと、県内でことし、クマに襲われてけがをした人は24日までに25人にのぼり、去年1年間の4倍あまりで、記録が残る昭和54年度以降で最も多くなっています。

県は5月、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を出し今月末までを期限に警戒を呼びかけてきましたが、今月だけでも1か月としてはこれまでで最も多い13人がけがをしていることから、来月末まで1か月間、警報を延長することを決めました。

県は、クマのエサとなるブナの実がことしは「大凶作」で、冬眠を前に食べ物を求めてクマの行動範囲が広がることで今後も人身被害の発生が続くおそれがあるとしています。

県は、「ことしは特に、『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、山林に入る際はクマと出会わないよう鈴やラジオなどで音を出し、人の存在をアピールすることや集落にクマを寄せつけないよう屋外に生ゴミを捨てたり放置したりしないよう呼びかけています。