能代の商業施設でテロを想定した訓練

多くの人が集まる能代市の商業施設でテロを想定した訓練が行われ、警察や従業員が安全を確保するための手順を確認しました。

テロを想定した訓練は能代市の商業施設で行われ、警察官や施設の従業員など25人が参加しました。

訓練では、目出し帽やサングラスで顔を隠した不審者が刃物を手に持って施設に入ってくると、従業員が警察に通報するとともに、利用者が近づかないよう避難誘導していました。

そして、従業員がさすまたを持って不審者を取り囲んで動きを封じている間に、駆けつけた警察官が不審者を取り押さえました。

また、不審者が現場に液体の入ったペットボトルを残していたことから、防護服を着た機動隊員が特殊な容器に移して密閉し、慎重に回収していました。

警察によりますと、こうした商業施設など不特定多数の人が集まる場所は、警備が難しくテロの危険性が高まるとして、今後も連携して対応する訓練を続け、警戒を強化するということです。

能代警察署の三浦涼太警備課長は「テロを未然に防ぐため、官民が連携して情報を共有しながら、今後もこうした訓練を継続していきたい」と話していました。