タマネギ生産拡大へ ロボットのトラクターの実証実験

タマネギの生産拡大を目指し、ロボットやAIなどを活用した「スマート農業」の実証実験を行っている大潟村の農業法人で、ロボットのトラクターが苗を植えるためのうねを作る実演が行われました。

この実証実験は、国の研究機関「農研機構」や大潟村の農業法人などが共同で行っていて、12日は、無人で動くロボットのトラクターがタマネギ畑に登場しました。

ロボットのトラクターは、GPSで位置情報を確認しながら、事前に設定された走路で隙間なくうねを作っていきました。

農研機構によりますと、タマネギは日本に輸入される生鮮野菜のおよそ3割を占め、国産の供給不足が課題になっていて、夏場に収穫できる東北での生産拡大が期待されているということです。

農業法人の涌井徹社長は「うねがきれいにできて驚いた。今後はこのこの機械をうまく動かすための畑の整備をしていきたい」と話していました。

農研機構東北農業研究センターの川口健太郎所長は「これまでよりも便利になり、人手も少なくてもすむ。この結果を次の技術開発や農業経営の好循環につなげたい」と話していました。