高校生の求人倍率 過去最高の4.12倍 秋田県

来年の春に卒業し、県内での就職を希望している高校生の求人倍率はことし7月末の時点で4.12倍となり、これまでで最も高くなりました。

秋田労働局によりますと、来年の春に高校を卒業する予定で、県内での就職を希望している高校生の数は7月末の時点で1131人となり、去年の同じ時期より156人減りました。

一方、県内の企業からの求人は295人増えて、4663人となっています。

その結果、県内での就職を希望する高校生1人に対して何人の求人があるかを示す求人倍率は4.12倍となり、去年の同じ時期を0.73ポイント上回って、これまでで最も高くなりました。

人手不足に悩む産業を中心に例年よりも早く求人を出す動きが相次いだ一方、県内の高校を卒業する生徒の数は毎年およそ400人ずつ減っていて、少子化の影響で企業側の採用が難しくなるケースも出てくるのではないかと懸念されています。

秋田労働局は「高校生の就職活動は今月16日に選考が解禁され、これから本格化する。企業側の採用状況や生徒が希望どおりの職に就けるかどうか注視していきたい」としています。