冒険家の阿部雅龍さんに脳腫瘍 来月の南極への出発が困難に

秋田出身の冒険家、阿部雅龍さんに脳腫瘍が見つかり、支援者によりますと、来月予定していた南極への出発が困難な状況になったということです。

阿部さんは「今までどんな逆境にも負けずに笑顔で立ちあがってきました。病気という冒険にみずから勇気を持って立ち向かいます」とコメントしています。

冒険家の阿部雅龍さん(40)は、おととし11月、日本人として初めて南極を冒険した秋田出身の白瀬矗が途中で断念したルートで南極点に向かう前人未到の冒険に挑戦しましたが、期限内に到達できず、途中で断念しました。

阿部さんは、このルートでの南極点到達に再び挑戦するため、ことし10月の出発に向けて準備を進めていましたが、先月、激しい頭痛と吐き気があり、医療機関を受診したところ、脳腫瘍が見つかったということです。

支援者によりますと、ことし10月の南極への出発は困難な状況になったということです。

阿部さんは「今までどんな逆境にも負けずに笑顔で立ちあがってきました。病気という冒険にみずから勇気を持って立ち向かいます。応援してくれるお一人お一人の気持ちに寄り添えるように、そして何より自分の夢の実現のために挑みます」とするコメントを出しました。

阿部さんは7日、手術を受ける予定だということです。