「秋田牛」の輸出拡大へ 台湾の飲食店関係者など加工施設視察

秋田県のブランド牛、「秋田牛」の輸出拡大に向けて台湾から招かれた飲食店関係者などが秋田市の加工施設を視察しました。

「秋田牛」は、決められた量のコメを与えるなどの条件のもと、主に県内で生産された黒毛和牛で、輸出拡大に向けた取り組みが続けられています。

5日は、台湾から招かれた飲食店や卸売業者の関係者などおよそ10人が秋田市の加工施設を訪れ、施設の担当者から秋田牛を部位ごとに切り分けて出荷するまでの過程について説明を受けました。

担当者は、県内で生産された秋田牛は厳しい品質管理がされている施設1か所でまとめて加工されていることや、1頭まるごと購入した場合でも希望の大きさに切り分けて出荷することが可能だと説明しました。

台湾から視察に訪れた人たちは、輸送時の冷凍の温度や肉の脂の多さなどについて熱心に質問していました。

県によりますと、昨年度、秋田牛の台湾への輸出量は18トン余りで輸出が始まった平成29年度のおよそ7倍となっていて、令和7年度までに40トンに増やすことを目指しています。

台湾の卸売業者の女性は「台湾では秋田はおいしい米どころとして認知されているため、秋田牛の品質も高いと考えられている。今回の視察を踏まえて輸入量をさらに増やしていきたい」と話していました。