大雨で浸水被害の秋田のこども園 高校の施設借りて2学期開始

ことし7月の大雨で浸水被害を受けた秋田市の認定こども園ではいまも復旧工事が続いているため、隣の高校の施設を借りて、4日から2学期が始まりました。

秋田市にある認定こども園「聖霊幼稚園・保育園」は、ことし7月の大雨で2階建ての1階部分が水につかり、大雨から50日以上たったいまも床や壁のはりかえなどの復旧作業が続いています。

このため、この認定こども園は1階部分のかわりとして隣にある聖霊高校の図書館などを借りることになり、園児たちは2学期が始まる4日、1か月半ぶりに元気に登園しました。

高校の聖堂で行われた始業式では仁村由美子園長が「前の幼稚園に戻れるまで、先生たちや工事のひとたちも頑張るので、皆さんも力を貸してください」とあいさつしました。

図書館は、園児たちがけがをしないようやわらかい素材の板で囲ったということで、子どもたちは再会を喜びながら、なわとびやおもちゃ遊びをして楽しんでいました。

この認定こども園では、少なくとも今月いっぱいは図書館などを借りることにしていて、施設の復旧作業を急ぎたいとしています。

年長の男の子は「幼稚園に水や泥が入り込んでかわいそうだった。また同じ幼稚園に戻ったら、いっぱい遊びたいです」と話していました。

仁村園長は「まずは子どもたちとこの日を迎えられてよかった。復旧にむけて前を向いて頑張っていくことが子どもたちの胸に届いていればうれしい」と話していました。