「大館曲げわっぱ」 器づくりに小学生が挑戦 大館市 秋田

秋田県大館市の小学校で子どもたちが地域を代表する伝統工芸品「大館曲げわっぱ」の器づくりに挑戦しました。

秋田スギを加工してつくる「大館曲げわっぱ」づくりに挑戦したのは、大館市にある扇田小学校の5年生の児童28人です。

1日は伝統工芸士の伊藤朋子さんが講師となり子どもたちは、曲げわっぱが江戸時代に武士の内職として作られていたことなどを学んだあと実際にご飯を食べるときに使う器づくりに挑戦しました。

児童たちは曲げわっぱの器の丸い本体と底の板を接着剤で貼り付けたあと、木づちで叩いたりしてしっかりと組み立てていました。

そして布をつかってはみ出た接着剤を拭き取ったり木の角を紙やすりで削ったりしておよそ1時間半かけて完成させていました。

参加した児童は「秋田スギを使っているので自然の恵みを感じることができました。鶏めしなどをいれて食べたいです」と話していました。

指導にあたった伊藤さんは「地元にいいものがあるということやものづくりの世界があるということを子どもたちに知ってもらえればうれしいです」と話していました。

曲げわっぱづくりの体験は「大館曲げわっぱ協同組合」が市内の小学生を対象に毎年行っていて、ことしは17の学校であわせて450人あまりが体験する予定だということです。