小学生が臓器移植コーディネーターの話聞き 命の大切さ考える

臓器移植に携わる「臓器移植コーディネーター」から話を聞いて、命の大切さについて考えてもらおうという授業が秋田市の小学校で開かれました。

この授業は、臓器移植を広めている団体が県内の小中学校などで行っているもので、29日は秋田市の飯島小学校で6年生およそ70人が参加しました。

講師は臓器提供の意思を持つ人と移植を希望する人の間で調整を行う、「臓器移植コーディネーター」の佐々木聡さんが務めました。

佐々木さんは、臓器移植コーディネーターは人から人に臓器を移して命をつなぐ仕事で、働いているときは患者に後悔させないために中立で正しい情報を伝えることを心がけていることなどを説明しました。

そして、絵本「100万回生きたねこ」を紹介して、「生きていると誰かに影響を与えることもあり、無意味なことは決してないので皆さんも自分や周りの人の命を大切にしてください」と語りかけていました。

授業を受けた6年生の女子児童は「自分の身近な人に命を大切にしてほしいと伝えたい。自分も周りの人の命を守れるようなすてきな人になりたいです」と話していました。