由利高原鉄道 全線で終日運転見合わせ 暑さでレール変形

23日午後、由利高原鉄道のレールが変形しているのが見つかり、会社は23日終日、全線で運転を見合わせると発表しました。
レールの変形が見つかった由利本荘市では23日、日中の最高気温が37度となり、レールは暑さで変形したとみられます。

由利高原鉄道によりますと、23日午後1時すぎ、由利本荘市の薬師堂駅と子吉駅の間を通過した列車の乗務員から「列車の揺れが大きい」と連絡が入りました。

その後、作業員が確認したところ、この区間で鉄製のレールが27ミリふくらんで変形しているのが見つかりました。

このため、会社は23日終日、全線で運転を見合わせると発表しました。

由利本荘市では23日、日中の最高気温が37度となり、暑さで鉄が膨張したとみられています。

由利高原鉄道はレールに水をかけるなど再開に向けた作業を進め、24日は始発から全線で運転を再開するとしています。

現場でレールの復旧作業にあたっていた由利高原鉄道の進藤巧政工務所長は「きょう午後1時すぎに現場を通過した運転士から『ふだんよりも揺れる』という連絡を受け、確認したら膨張が見つかった。元どおりにするため、水と氷で徐々に冷やしている。真夏の時期にはたまに起きる現象だ」と話していました。