「2024年問題」対策で話し合い 野菜を運ぶ実証実験を説明

トラックドライバーが不足し、輸送量の減少が懸念される「2024年問題」の対策を話し合う会合が秋田市で開かれ、首都圏に野菜を効率よく運ぶための実証実験について説明されました。

物流業界では、来年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限が規制され、労働環境の改善が期待される一方人手不足が深刻化して輸送量が減るのではないかと懸念されていて、「2024年問題」とも呼ばれています。

この問題の対策を話し合う会合が秋田市で開かれ、県トラック協会の担当者が、JAなどと今月20日から行う実証実験について説明しました。

実証実験では、野菜を効率よく運ぶことで、トラックドライバーの労働時間の削減を目指しています。

そのために横手市に拠点を設け、この拠点に県内から野菜を集めるトラックと拠点から首都圏の市場に向けて野菜を運ぶトラックをわけて運行するということです。

また、荷物の積み込み作業をドライバーだけでなくJAの職員も一緒になって行うということです。

このあと意見交換が行われ、出席者からは作業の効率化とともに、価格そのものの値上げも検討していくべきだという声もあがりました。

県トラック協会の赤上信弥会長は「実証実験の中でどこまでできるか明らかにして、来年の取り組みにつなげていきたい」と話していました。