大雨の被災者に車を無料で貸し出し 秋田市で始まる

大雨で車が水につかって使えなくなった人などに無料で車を貸し出す支援が、秋田市で始まりました。

災害時に無料で車を貸し出すこの取り組みは、東日本大震災をきっかけに設立された「日本カーシェアリング協会」が、秋田市上北手の遊学舎に拠点を設けて、31日から始めました。

貸し出される車は、一般の人たちなどから寄付された乗用車や軽トラックなどで、対象は今回の大雨で被災した人です。

このうち、普通乗用車と軽乗用車は最長2週間、軽トラックは最長3日間で、車の台数に余裕があればことし12月20日までの期間中、何度でも借りることができます。

車を借りるには、免許証の提示や被災したことがわかる証明書や写真などが必要で、30日までに60件の申し込みがあるということです。

車を借りに来た秋田市楢山地区の46歳の男性は「暑い日が続き、車がないと買い物も大変なので、とても助かります。買い物や子どもの送迎などで活用させていただきたい」と話していました。

「日本カーシェアリング協会」の吉澤武彦代表理事は「車がないと生活再建に遅れがでるので、被災された方は遠慮なくご相談いただきたい」と話していました。