記録的な大雨 河川や道路など土木施設の被害額は約140億円

秋田県は、今月の記録的な大雨による県内の河川や道路など土木施設の被害額について、県全体で少なくともおよそ140億円に上ると明らかにしました。

27日夕方に県庁で開かれた会議では、県の担当者がこれまでにとりまとめた被害件数や金額を報告しました。

それによりますと、27日午前10時現在河川や道路などの被害は県と市町村であわせて324件、額にして139億8900万円余りに上るということです。

内訳は河川の護岸崩落や堤防の決壊などが225件で83億3500万円余り、道路の土砂崩落や路肩の決壊などが92件で、39億9900万円余り、橋の被害が5件、11億4500万円などとなっています。

また、農林水産関係の被害も増加し、農作物や農業用施設、それに林道などの被害額は、あわせて76億7000万円余りになりました。

佐竹知事は会議の中で県の幹部に対し、「被災者がふだんの生活を早く取り戻せるよう寄り添い、事務手続きが負担にならないよう、相談や要望に丁寧に対応してほしい」と指示しました。

梅雨の時期に各地で相次いだ大雨災害。
この対応について岸田総理大臣は、秋田県を含め、全国の被害を一律に「激甚災害」に指定し、農地や公共土木施設などの復旧にかかる費用を、国として支援していく意向を明らかにしました。