秋田市内の災害廃棄物 自衛隊が仮置き場まで終夜回収作業

秋田県内での記録的な大雨で、中心部の多くの住宅が浸水被害にあった秋田市では、災害廃棄物の処理が間に合わず、自衛隊が夜通し、仮置き場まで運ぶ作業を行っています。

中心部の多くの住宅が浸水し、いまも、街なかに多くの災害廃棄物が残っている秋田市では、県から災害派遣の要請を受けた陸上自衛隊秋田駐屯地が21日から71人態勢で夜通し、災害廃棄物の運搬にあたっています。

22日も、市民の災害廃棄物を集積する「広面近隣公園」でタンスやふとんなどを重機を使って次々とダンプに積み、市街地から離れた仮置き場の「旧空港跡地」まで運んでいました。

県と自衛隊によりますと、自衛隊は毎日午後6時から午前6時まで運搬作業を続ける予定で、派遣期間は未定だということです。

陸上自衛隊第21普通科連隊の遠藤俊祐第1中隊長は「日常生活を取り戻すことに寄与するため、安全かつ迅速に取り組んでいきたい」と話していました。

秋田市によりますと、市民が災害廃棄物を搬入できるのは、広面近隣公園が午前9時から午後5時まで、旧空港跡地は午前9時から午後6時までとなっています。

また、24日からは秋田市が地区をまわって災害廃棄物の回収を始めるとしています。