東日本大震災契機に交流の岩手県大槌町から五城目町に支援物資

記録的な大雨で大きな被害を受け、町内のほぼ全域で断水が続く秋田県五城目町に、東日本大震災をきっかけに交流が始まった岩手県大槌町から支援物資が届き、ボランティアの人たちに食事がふるまわれました。

五城目町と大槌町は東日本大震災の際、大槌町のホテルに宿泊していた五城目町のお年寄りが従業員の誘導で無事に避難できたことをきっかけに親睦が深まり、以降、五城目町から大槌町の仮設住宅へ米を送るなど交流を続けてきました。

22日は五城目町の馬川交流センターに大槌町の有志の人たちがキッチンカーで駆けつけ、飲料水や食料品、それに軍手やタオルなどの支援物資を運び込みました。

センターは県内外からボランティアに来た人たちの拠点になっていて、ボランティアには大槌町産の▽鹿肉を使った串カツや▽いわしのフライなど、およそ100食分が無償でふるまわれました。

岩手県岩手町からボランティアに訪れた男性は「岩手県も被災したときに支えてもらったので、こうした助け合いが大切だと思います」と話していました。

キッチンカーで食事を提供した大槌町のジビエ処理加工会社の藤原悟美さんは「温かい食事で喜んでもらえてよかったです。1日も早く町が復旧して子どもたちも安心して過ごせるようになってもらいたいです」と話していました。