酒蔵も深刻な被害 秋田市の被災酒蔵をほかの酒蔵有志が支援

全国有数の酒どころ、秋田を襲った大雨は、日本酒の酒蔵にも深刻な被害をもたらしています。
被害にあった秋田市の酒蔵では、ほかの酒蔵などの有志が助け合って片づけ作業にあたっています。

浸水被害が大きかった秋田市楢山では、「ゆきの美人」の銘柄で知られる「秋田醸造」が床上50センチほどまで水につかりました。

この蔵では、今期の仕込みは終わっていましたが、タンクが泥水につかったほか、日本酒造りに欠かせないこうじを作る部屋も浸水し、壁板の張り替えが必要だということです。

17日は、秋田市や男鹿市の酒蔵のほか、酒の販売店やレストランなどの有志合わせておよそ20人が、泥のかき出しや床の洗浄など、片づけ作業を手伝っていました。

手伝いに来た秋田市の新政酒造の佐藤祐輔社長は「昔からお世話になっている近所の酒蔵なので、あす以降も支援を続けたい」と話していました。

秋田醸造の小林忠彦社長は「コロナも落ち着いてこれからというときにつらいですが、周りの酒蔵や飲食店などに助けてもらい、本当にありがたいです」と話していました。